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怪談16 【白鷺は今もなお】 

昭和34年10月頃の発刊と推測されます。

<怪談16>
・湖のかなたに(山下よしお)
・白鷺は今もなお(小島剛夕)42P
・夜明け(太田康介)
・死神(清水良)
・永遠のカイン(山内かつよし)
・うごめくもの(古谷あきら)

このストーリーは少女フレンド(昭和41年11月15日号)に読み切り掲載された「真珠の墓」の原型です。 この「真珠の墓」は翌42年(6月)に『長篇大ロマン』にも再録されています。 原型というより「真珠の墓」は【白鷺は今もなお】を書き直したものと言っても良いと思います。 話の流れはほぼ同じです。 違う所といえば【白鷺は今もなお】の主人公は白鷺の精を慕う若者一人ですが、「真珠の墓」は若者に恋人が居るという点でしょうか。

※画像クリックで大きな画像がご覧いただけます。


怪談16 怪談16(口絵) 怪談16(扉絵)




小姓との悲恋の果て、非業の死を遂げ、白鷺にその身を変えた姫。傷ついた白鷺を救ったことが縁で白鷺の精である姫と深く愛し合うようになる若者「次郎」。二人の愛の証となる見事な真珠を巡り騒動が起こる。そして正体不明の年老いた雲水がからみ白鷺に身を変えた姫の前世が明らかに・・・。

【白鷺は今もなお】では次郎は姫との悲しい別れの後、沼に身を沈め別世界で結ばれようとします。「真珠の墓」では次郎と恋人が遠い国へと飛び去る白鷺の群れを見送るところで終わっています。(最後には雲水の出自も明らかになりますがここでは省きます。)掲載誌(少女フレンド)を意識してのストーリーの変更でしょうか。

なお、少女フレンド掲載の「真珠の墓」と長篇大ロマンの「真珠の墓」とは版型が違う分コマの大きさを変えたりしてはいますがほぼ同じ原稿と思われます。

また、絵柄ですが【白鷺は今もなお】の方は、まだ線も柔らかく全体的に丸みを帯びた初期の絵柄です。「真珠の墓」は其の他の長篇大ロマンと少し筆致が異なり、当時一緒に作家活動をしていた『白土三平』の絵柄に良く似ています。少年誌に掲載された作品群にも同じ傾向が見られます。この辺の事情はいろいろと複雑な関係が絡み合っているようです。ある程度わかってきてはいますが、一本の線につなげるにはまだまだ情報不足です。
怪談 | TB(0) | CM(0) [ 2007/03/18 14:27 ]
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Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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