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【連載第27回】小島剛夕長篇大ロマン15 小袖葛の葉 

15 小袖葛の葉

(解題)
つばめ出版発行。 本編126ページ。 昭和37(1962)年8月頃に出版された。 「恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」の歌で有名な「葛の葉狐」の伝説に基づいた作品。 人間の男と恋に落ち子供まで儲けてしまった女狐の悲恋を描く。 本が出る約三ヶ月前の昭和37年5月1日に、同じ題材を扱った映画「恋や恋なすな恋」が公開されており、小島剛夕は「やりにくかった」と読者欄「花のたより」の中で語っている。 ちなみに「恋や恋なすな恋」は、「宮本武蔵」「飢餓海峡」の内田吐夢が監督し、大川橋蔵と嵯峨美智子が主演した。

(あらすじ)
陰陽師・賀茂保憲の内弟子である安部保名は、ある日、狩人の矢を受けた老婆姿の狐を救う。 老狐の孫娘・おコンは人間の男である保名に恋心を抱くが、保名は保憲の養女・葛の葉との婚礼を控えていた。 ちょうどその頃、帝は病に臥し、相次ぐ天変地異によって人々の心に不安が絶えることはなく、各地に騒乱や飢饉が起きていた。 未曽有の国難に対処するべく、中国に渡って白道仙人から「金烏玉兎集」という陰陽道の秘巻を譲り受けろとの命令が保名に下った。 葛の葉との婚礼を延期して唐土の国に渡った保名。 彼の無事を毎日祈願する葛の葉は、ついに病に倒れ、保名の帰りを待たずして他界する。 死に目に会えなかった保名は、悲嘆の余り正気を失い、行方不明となる。 当て所もなく彷徨う保名の目の前に、死んだはずの葛の葉が現れる。 それは保名を慕う女狐・おコンが変化した姿だった。

(補足/by風かをる)
カテゴリ『長篇大ロマン』、「小袖葛の葉」参照

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風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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