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【美女ざくら】 32 

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「美女ざくら」昭和39年2月
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人の世の 掟きびしく
 運命また哀し・・・
美しく、浄きがゆえに
 愛恋の苦節、身に心にいたく・・・
恋愍、四季の花々によせる
 四つの愛の系譜・・・・・・・



第一の悲恋は『明智光秀』と高山長種の娘『明姫』、光秀と明姫が出会った時はすでに明姫には和田伊勢守の次男友房との婚儀が整っていた。しかし光秀と明姫は強く惹かれあい、家を捨て武士の体面を捨てて出奔する。結局差し向けられた追手に阻まれて明姫は友房に嫁ぎ、光秀は信長に仕官してそれぞれの人生を歩むことになる。

第二の悲恋は明姫の息子『高山右近』と光秀の娘『於玉』、奇しき縁は神への信仰を通してジェスト右近とガラシャ於玉の心を結びつける。しかしここでも戦国の世の習いとして信長の一声で於玉は細川家に嫁ぐことになる。

第三の悲恋は高山右近の娘『喜志』と高山右近を召し抱えた前田利家の次男『秋秀』。 秋秀の心を知ってか知らずか利家は『喜志』を養女として貰い受け、於玉が嫁いだ細川家に嫁入らせる。秋秀は喜志を忘れ難くせめて喜志を見守ろうと家を捨てる。おりしも戦が始まり於玉は細川家で最期を迎えるが、共に果てようとする義理の娘喜志は秋秀に託す。秋秀は喜志を逃がし斬り死にする。あとには約束の場所にいつまでも立ち尽くす喜志の姿が・・・。

そして最後の恋。悲恋と書かなかったのはこの恋は二人の強い意志によって成就したからである。ついに来ることがなかった秋秀、傷心の身を細川家に戻され本多家に再婚させられた喜志は『喜世』という娘を産んで亡くなる。喜世は本多家と敵対する城に人質となっていた。喜世が人質になっていることを承知で本多家は戦を仕掛ける。自害しようとする喜世を押しとどめたのは人質櫓の喜世を励まし続けた若侍『鋭之進』だった。二人は手を取り合って城を脱出。乳母のもとに身を寄せる。本多家が勝利をおさめたが喜世にはもう家に戻る意思はなかった。乳母から奇しき因縁の三代にわたる悲恋物語を聞き、鋭之進とともに悲恋の系譜を断ち切るべく新しい一歩を踏み出すのだった。
長篇大ロマン | TB(0) | CM(0) [ 2009/10/26 11:16 ]
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Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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