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【海原の剣】あらすじ 

『ガロ』にも同じタイトルの作品がありましたが、こちらは『ボーイズライフ』掲載の【海原の剣】です。 最終回がどうなったか知りたいとのご希望がありましたので簡単ですが、あらすじを書いておきます。 なお、この【海原の剣】は昭和33年頃の貸本【南海菩薩剣】がもとになっています。

あらすじは「続きを読む」をクリックしてください。

ボーイズライフ・8月号  海原の剣・最終回




海賊に父母、恋人を奪われた榊弦之助は復讐の念に燃え、八幡の根拠地、九州の平戸へやってきた。 そこで思わぬことから八幡の仲間と共に暮らすことになった。 八幡を海賊と呼び、復讐を宣言する弦之助に、八幡の首領の息子壮四郎は、一振りの剣を与えた。 「仇が討ちたければ、腕をみがけ。 まず、この剣を抜いてみよ。」……と。 弦之助には、その剣が抜けなかった。 その日から弦之助の猛修行がはじまった。

八幡の首領の息子壮四郎とさよりは、弦之助の修行を何かと助けていた。 ここに、左門という八幡の若者が登場する。 八幡の首領の地位をねらう左門は、壮四郎を憎み、ある日、仲間を集めて壮四郎を待ち伏せた……。 左門が頼みに思った仲間たちも壮四郎の剣の前に破れる。 「無益な殺生はしない。 これが八幡菩薩剣だ。」という壮四郎の言葉に仲間たちは左門の元を去り、壮四郎に組する。 決斗の現場を目の当たりした弦之助は改めて壮四郎の剣の腕と人柄に感動を覚える。

激しく厳しい試練の日々……。 壮四郎というよき指導者によって弦之助の天分は磨き鍛えられていった。 やがて、遠く南の海から八幡遠征隊が一年ぶりに帰って来た。 千石積みの巨船を先頭に供舟をしたがえて威風堂々と帰って来たのだ! その船には壮四郎の友、弥五郎という男が乗っていた。 「あの大船隊が海賊船でなかったら…。」 そうつぶやく弦之助。 その言葉を聞き、壮四郎は弦之助に自分の身分素性を明かし協力を頼む。 壮四郎は幕府の海事奉行目付で、海賊八幡船隊を日本の海を守る水軍とするために平戸へ帰って来たのだった。

船隊帰還の祝宴の席で次の八幡の首領は弦之助がふさわしいと名指しされる。 推挙したのは誰あろう左門の祖父権左だった。 権左は壮四郎の身分もいつの間にか知っていた。 そしてわずか一年で菩薩剣を会得した弦之助の器量、人柄を見抜いていたのだ。 しかし、弥五郎は納得せず自分と果し合いをして勝ったら従うと条件を出す。 

果し合いは弦之助が勝ったと見えた。 しかし、実は弥五郎も弦之助と剣を交えているうちにその心を悟り、わざと勝を弦之助に譲ったのだった。

ここに海賊としてではなく、日本の海を守る八幡船の新しい頭領が誕生した。 長い間海賊として恐れられていた八幡は幕府水軍としてさまざまな活躍をすることになったのである。

そして宿敵「黒竜」と呼ばれる洋式三角帆の黒ずくめの快速船と闘うことになる。 「黒竜」は弦之助の父母、恋人の仇でもあった。 しかし、頭領の座を弦之助に奪われた左門は仲間を裏切り黒竜と通じていた。 そしてかねてより思いを寄せていたさよりを誘拐するという暴挙に出た。 

黒竜の居所を突き止めた壮四郎、弦之助一行が根城に踏み込む前に左門の祖父、権左が左門を諭すべく乗り込んでいた。 しかし、権左は黒竜によって斬殺されてしまう。 仲間を売ってしまった左門にとって権左はたった一人の味方だった。 

黒竜たちは快速船に乗り込み八幡船をあざ笑うかのように逃げてゆく。 八幡の船ではとても追いつくことはできなかった。 一方、黒竜と一緒に逃げ出したものの権左の死は左門の心を深く傷つけていた。 左門の心にも八幡の男の血が流れていたのだ。 快速船の舵を奪うと進路を八幡船に向ける左門。 胸を射抜かれながらも舵だけは離さなかった。

やがて八幡船が快速船に追いつき海賊は残らず捕えられた。 しかし黒竜の姿が見当たらない。 黒竜は物陰から弦之助に狙いを定め、まさに銛を投げようとしていた。 そのとき左門が最後の力を振りしぼり「危ない!」と声を上げ弦之助を救った。 黒竜は弦之助の正義の剣の前に倒れた。 満足げに死んでいく左門。 ここに海を荒らしまわった黒竜は破れた。 平和な海を守るために…弦之助は高らかに勝ちどきの声を上げるのだった。
閑話 | TB(0) | CM(2) [ 2014/10/06 13:15 ]
「海原の剣」をお願いしておきながら、ご返事するのがこんなに遅れて申し訳ありません
あれから、国会図書館デジタルデータで7月号まで読みました
それで「南海菩薩剣」と同じ話だとわかって、最後もわかったような気になって過ぎてしまったのです
今回、書いていただいたあらすじを読むと、さよりが誘拐されるのですね
少年向けから青年向けに移って、女性の役割がより増したのかと興味深かったです
また、風さんのあらすじ文章が様になっているのに感心しました、私では流れを追うのに精一杯で言葉を飾るのはなかなかできないことです
「海原の剣」は絵柄が似ていてカムイ伝みたいにリアル過ぎるように思えました
ひばりの単行本の絵がやはり好みです
[ 2014/11/12 21:21 ] toppy [ 編集 ]
お読みいただき、ありがとうございます。
今回のリニューアルに伴って剛夕作品の整理ができましたので蔵書等、探しやすくなりました。 自分でも「南海菩薩剣」との比較をしておきたかったのでグッドタイミングでした。

文章をお褒めいただきましたが、前半は記載のあらすじ使用です。(汗) 

現役時代、掲載マンガの打ち合わせをするとき、だいたいのあらすじをレポート用紙などにまとめていくのですが、編集さんに「風さんのストーリーはプロットの方が面白いね。」と言われたことを思い出しました。

文章を読んで場面が想像できて引き込まれる・・・という意味では褒め言葉かもしれませんが、漫画として視覚化すると思ったほどでもない。という意味ならちょっと残念ですよね。(笑)

話が脱線しました。 toppyさんの絵柄の好みは、ストーリーも怖いものが苦手とおっしゃっていたのでだいたい想像できます。 私はB6時代の丸っこい絵柄と雑誌に移行してからの劇画調の中間が好きです。

描線や、勢い、力、表現力等については昭和43~45年頃の絵柄が本当にほれぼれします。 でもまた好みは人それぞれですものね。

toppyさんの研究熱心、勉強熱心にはいつも感心しています。 私の方は、今現在、いろいろなことが重なりまして更新ストップ状態ですが、また落ち着きましたらサイトの充実に努めたいと思っています。
[ 2014/11/14 09:33 ] 風かをる [ 編集 ]
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その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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