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【怪談52】月の壺坂寺 

妻は夫いたわりつ、夫は妻を慕いつつ~頃は六月なかの頃ぉ~・・・突然すみません。 風かをるは小さいころよくラジオで浪曲を聞いていました。 我が家にテレビが来たのは世間よりだいぶ遅かったんですねぇ。 で、ラジオで大相撲中継や浪曲、歌舞伎中継をよく聴いていました。 もちろんダイヤルを合わせていたのは両親だと思いますが。

そういう環境だったので、耳で聴いて想像力を膨らませるという力が養われたのかもしれません。 これは本を読んで場面を頭の中で描いたりするのと同じです。 後年、漫画家になってストーリーを創ったり原稿用紙の上で絵にするという作業にずいぶんと役だったのではないかと思います。

話がだいぶ脱線しましたが、小さいころ聴いていたこの「壺坂霊験記」、小学生の低学年ではセリフの意味なんか分かっちゃいません。 でも幼心にこのセリフはとても変だと思っていました。 普通なら夫が妻をいたわって妻が夫を慕うのでは・・・。 それがもう少し長じて貸本屋さんで借りた「怪談52」の【月の壺坂寺】を読んで意味が分かったんです。 ああ、旦那さんは目が不自由だったんだと。

今はよく知りませんが、昔は漫画本が役に立つことっていっぱいありました。 漢字もことわざも格言も結構学びましたし、歌舞伎や狂言、はては能などの初歩的入門は漫画で済ませたような。(笑) もちろん正しい知識としてきちんと整理整頓して頭の中へ入ったのはさらに大きくなってからのことですが。

話を戻します。 今回は【怪談52】掲載の「月の壺坂寺」のご紹介です。 ウェブで検索すると「壺」は「壷」と出ますが、この作品は「壺」と表記されています。 昭和37年頃の作品と推測されますが、昭和41年頃に【怪談93】に再掲載されています。 【怪談52】ではカラーの口絵がついていますが【怪談93】ではカットされています。 ただし原稿は同じものを使用しています。

◇画像クリックで大きい画像をご覧いただけます◇

怪談52 月の壺坂寺・口絵
怪談52・月の壺坂寺(昭和37年頃の発行と推測)

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怪談93 月の壺坂寺・扉
怪談93・月の壺坂寺(昭和41年頃の発行と推測)


怪談 | TB(0) | CM(0) [ 2014/02/21 10:05 ]
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Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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