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【怪談別冊15】 赤いなぎさ 

昭和36年3月頃の発刊と推測されます。

<怪談別冊15>
・赤いなぎさ(小島剛夕)39P
・人形(太田康介)
・断崖(清水良)
・星は掴めない(福田三省)

やはり「時代特集」の記載はなく、現代ものの作品も掲載されています。 この「怪談別冊15」の巻末に16巻を出す予定であるような記事がありますが15巻以降発刊されていないようです。 ただし、これ以降も「別冊」「増刊」と付記された貸本は出版されています。 なお、この作品は『コミックmagazine(S43/12/10)』に「赤い渚」として描きなおされています。

全15巻を通して剛夕作品は巻頭を飾り、すべての作品にカラーページがあります。

ところで那須与一の弟として那須大八郎という若者が出てきますが、「都わすれ(怪談38)」に登場の那須の末と謡われた大八との関連は? ちなみにこの作品の方が年代は半年ほど古いです。

※画像クリックで大きな画像がご覧いただけます。
※あらすじはすでに掲載していたものを転記いたしました。(続きを読むをクリックしてください)


怪談別冊15 口絵 扉絵




平家一門の高貴な姫として栄耀栄華を極めた暮らしをしてきた「桧垣」。しかし壇ノ浦で源氏に破れ今は海辺の茅屋に住まいする身の上となっていた。心優しい妹の「うづら」は昔の夢を追い求める姉に召使のように仕えていた。そんな「うづら」にも心に住む人ができた。名を「大八郎」といい、皮肉にも姉の「桧垣」が仇と憎む源氏の家来、那須与一の弟であった。

夜になると浜辺で蟹を平家の公達に見立てひと時の栄華の夢に浸る「桧垣」。やがて「うづら」も自分の幸せを求めたいと「桧垣」に「大八郎」との恋を認めてくれるよう頼む。心の中で恐ろしい復讐の念にかられながら平静を装い二人の仮祝言の席を設け酒をすすめる「桧垣」。しかしその酒には恐ろしい毒が・・・。薄れ行く意識の中で「大八郎」は力を振り絞り平家一門の呪いのこもった蟹にむけて刀を投げつけた。

確かに刀は蟹に命中した。しかし蟹に見えたのは「桧垣」であった。姉は死に呪いが解けた。「うづら」の目には楽しそうに公達たちと語らう「桧垣」の姿がはっきりと見えた。「お姉さまはこれで幸せになれる・・・。」それ以来瀬戸内海に住むこの蟹を平家蟹と呼ぶようになったという。
怪談別冊・時代特集 | TB(0) | CM(0) [ 2013/02/27 13:06 ]
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風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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