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怪談17 【嵯峨野】 

二回目の差し替えです。 本体は以前のものと比べ状態がかなりよくなりました。

昭和34年11月頃の発刊と推測されます。

<怪談17>
・あの世へつづく道(山下よしお)
・嵯峨野(小島剛夕)37P
・誰か呼んでいる(古賀しんさく)
・偽作奇談(清水良)
・ある野球選手の話(大石広計)
・石碑(山梨幸二)

※画像クリックで大きな画像がご覧いただけます。
※あらすじは「続きを読む」をクリックしてください。


怪談17 怪談17(口絵) 怪談17(扉絵)




見事な笛・鼓のお囃子が聞こえるという噂を伝え聞き、嵯峨野に迷い込んだ竜之助。 竜之助は金剛流の能楽を学ぶ若き能楽師だった。 そして嵯峨野で出会った野伏せりの老人がかつて金剛流にその人ありと知られた能の名手、佐兵ヱであることを知る。

何処からともなく聞こえてくる笛の音に合わせて鼓を打ち始める佐兵ヱ。 それは金剛流に伝わる裏鼓だった。 その鼓に合わせ舞い始める竜之助は知らず知らずのうちに秘法「波渡り」の舞を会得する。 

竜之助は佐兵ヱに共に金剛家に戻るよう説得するが老人は聞き入れず、問わず語りに昔話を始めるのだった。

当時、天下にその名声を馳せた金剛家の高弟として名も高かった佐兵ヱ。 そこに金剛流代々の伝統を破ろうとする金春一門が現れた。 天覧薪能では新作を引っ提げて金春家と争わなければならない。 その大役が佐兵ヱの双肩にかかっていた。

さて、佐兵ヱには身の回りの世話をする小枝という腰元がいた。 小枝は新しい能を生み出すべく苦悩する佐兵ヱを支え、いたわり励ました。 佐兵ヱの心の中に小枝への愛情が芽生えていった。

しかし、小枝には心寄せる納言という公達がいた。 小枝の笛が結ぶ縁であった。 二人仲睦まじく語り合う姿を垣間見た佐兵ヱの心に邪悪が住み着いた。

佐兵ヱは新しい能を生み出すためとして不吉と言われる女舞を小枝に無理強いする。 それは女の心の邪悪を表現する舞であった。 佐兵ヱの舞への執念と小枝への嫉妬心とが舞に凝縮されいつしか小枝も邪悪な心に魅入られ美しかった笛の音も変化していった。

それに伴い納言の心は小枝から離れて行った。 いつしか待ち合わせの河原に来なくなった納言を待ち続け、笛を吹く小枝の姿にはたとえようもない哀しみが漂っていた。 そして小枝は邪悪な心のまま河に身を投じてしまう。 佐兵ヱは小枝の死を悼むどころか怒り狂った。

やがて天覧薪能が始まった。 それは佐兵ヱの身の破滅への序章でもあった。 舞はいよいよ女の心の邪悪の表現へと移っていく。 その姿が小枝の姿に重なった時、佐兵ヱは舞の相手を切り殺してしまう。

こうして佐兵ヱの能楽師としての道は絶たれた。 以来、佐兵ヱは小枝の幸せを奪った償いきれない罪を詫びながら過ごしてきたのだ。

佐兵ヱの話が終わるころ嵯峨野の道も人里に近づいた。 ふと人の気配を感じて振り返った竜之助が見たものは・・・!
怪談 | TB(0) | CM(2) [ 2012/12/27 11:35 ]
ご返事遅れてこちらで書きます
あらすじは書いていただいていたのですね、参考にします
さて、義父の方はけっこう良く安心していますが、病院まで行くのが大変
車でも、道が混雑して時間がかかることが多いし、バスなら不便
仕事が一段落してようやく時間ができましたが、そんな時、フラッシュメモリーがだめになり、幸いバックアップがあるといえ、一日分の仕事がパアになりました とグチをいってもはじまらない
小島さんの1959年の絵柄は新鮮でいいです
怪談など恐い系は避けているのですがこれなら読んでみたい(といっても現代マンガ図書館にあるでしょうか、3月末東京へ行く予定なので探ってみます)
[ 2012/12/27 20:51 ] toppy [ 編集 ]
お義父さま、まずは一安心というところですね。
同居し始めた両親も母は要介護、父は92歳と高齢なのでいつ何が起こっても不思議はない状況です。 そんな覚悟はしていてもいざとなったらさて、何ができるのか不安でもあります。

>小島さんの1959年の絵柄は新鮮でいいです

そうですね。 雑誌へ移ってからの剛夕作品は劇画としては絵もこなれて見ごたえがありますが、実は私も貸本時代の(原作付きではない)作品が好きです。

>現代マンガ図書館にあるでしょうか

残念ながら現代マンガ図書館には一度も足を運んだことが無いのです。 近間ですのに・・・。 差し上げる情報が皆無で申し訳ありません。 それにしてもtoppyさんの行動力は素晴らしいですね。 私も神田の古書店街等、剛夕作品を求めて捜し歩いた頃が懐かしいです。 今の頼りはネットと紙目録のみ。 何か情報がありましたらまたお知らせいただければ幸いです。
[ 2012/12/28 13:07 ] 風かをる [ 編集 ]
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Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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