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【戦国風忍伝】 

前回は「長篇大ロマン」の【美女ざくら】をご紹介しました。 一応年代を追ってアップしていますので「14」からかなり間を飛ばしています。 すでに【戦国風忍伝】をお読みいただいた方には【美女ざくら】をアップした意味がわかっていらっしゃることと思います。 そうなのです。【戦国風忍伝】は【美女ざくら】の「光秀と明姫」の悲恋を導入部分に使いさらにスケールの大きな戦国絵巻物語に仕上げた作品です。

大きく違う要素は「忍者」の登場でしょうか。 また【美女ざくら】では「高山右近」は光秀と明姫の子供ではなく双子でもありません。全体から見ればまったく違う作品として見るべきなのですが、【美女ざくら】も【戦国風忍伝】もリアルタイムに読んだと身としては戸惑いがあったことは確かです。

当時、「漫画アクション」などの青年誌を女性が購入することは珍しかったのでしょうね。 ヌードグラビアなどの掲載もありますから。 でも剛夕作品の追っかけをしていましたのでそんなことも考えず当たり前のように購入していました。 作品の見方も当然「ロマン」の部分を引きずっています。 それゆえ、悲恋物語と戦国+忍者の合体に違和感を持ったようです。

後年(つまり現在)それぞれの作品を探求し、改めて読み直してその違和感を払拭したことは言うまでもありません。 時々触れていますように、剛夕作品には貸本時代の作品を書きなおしたもの、テーマを膨らまして違う作品に仕上げたものなどが数多くあります。(【子連れ狼】以後はほとんどの作品が原作つきになります。) 貸本時代に培った要素がどれだけ大きかったかがわかります。

原作つきの作品は【子連れ狼】を筆頭としてどれも読みごたえがありリアルタイムに購入した単行本は何回読んでも読み飽きることがありません。 でもやはり『恋尽くし小島剛夕少女』(笑)としては貸本時代の作品に愛着を持ち、長篇大ロマンに胸キュンなのです。 青年誌に描き始めた迫力ある脂の乗り切った絵柄より、貸本時代の絵柄に限りない色気を感じる風かをるです。

本当は【戦国風忍伝】についてもう少し突っ込んだ話をする予定でしたが復刻された前後編の中に素晴らしい解説がついていますのであくまでもファンとしての感想にとどめました。

閑話 | TB(0) | CM(0) [ 2009/05/15 10:48 ]
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風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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