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【薄墨主水】 

昭和40年の発刊と推測される『怪談80』に【蛇眼】という題名の短編が掲載されています。以下はそのあらすじです。

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主人公の名は「薄墨主水」。気が弱く家老の息子によくいじめられていた過去を持つ主水は、あるとき蛇に見込まれた蛙が動けなくなる様を見て、自分こそ蛇になろうと思いつめる。そして蛇とのにらみ合いに打ち勝ったとき不思議な力が主水の目に宿る。以来、主水の目と目を合わせた剣客はその妖気にことごとく討ち取られていった。その主水を父と許婚の仇としてねらう娘がいた。やがて主水の妖剣がその目に宿る妖気のためと知った娘は主水の目から妖気を取り払うべく鏡を使い己の目の妖気に打ち勝つよう主水を説得する。鏡の中の己の目と対峙した主水は気力が極限に至ったとき一刀の元に鏡を断ち割る。その瞬間主水の目は確かに元に戻った。・・・が、同時に主水の命は・・・。思わぬ成り行きに主水の名を叫ぶ娘。ふと割れた鏡に目をやったとき・・・!娘の目が怪しく光った。そう・・・!鏡に残った怪しい力は娘に・・・。



そして昭和42年別冊少年マガジンに【蛇眼の武士】という前後編の中編が掲載されます。白土三平に似た絵柄で内容を膨らませ少年向きの怪奇漫画に仕立ててありますが大筋では【蛇眼】と同じ内容になっているようです。(前編のみコピーで所有しています。後編は表紙画像のみです。)

翌、43年に今度は青年週刊誌『コミックmagazine』に、これは『怪談80』と同じ題名、描き直してはありますが全く同じ内容で掲載されます。

そして昭和44年から、この「薄墨主水」という人物が名前、容姿(風体)を変えずに『薄墨主水地獄帖』という読みきり時代劇画として復活し、『コミックmagazine』に連載されていきます。生まれ素性、環境はまったく別人ですが剛夕先生がこの「薄墨主水」に愛着を持ったことは間違いありません。着流し、総髪で、白面の美剣士とはいいがたい一味違う強面の主水。風かをるも大好きな登場人物の一人です。(この主人公は村雨斬之介、明日死能に通じます。)

マンチュウ様のご協力により『コミックmagazine』掲載の「薄墨主水地獄帖」もコンプリート目前です。サイト『小島剛夕の世界』に『コミックmagazine』の部屋を増設し、そこで「薄墨主水地獄帖」の表紙絵を展示しています。探求日誌のほうはボチボチと更新していく予定です。お楽しみに。
閑話 | TB(0) | CM(0) [ 2007/09/04 22:22 ]
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風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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