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【連載第66回】小島剛夕特集号 

小島剛夕特集号

次に紹介する五冊の本は、いずれも小島剛夕の単行本として出版された。 その中身は、書き下ろし新作一編と、過去に発表した短編一つと、そして、他の作家によるゲスト作品の計三編から成る短編集であり、長編作品の単行本ではない。 だから本来ここで紹介する必要はないのだが、誤解を避けるため、本としての紹介だけはすることにした。 掲載された小島作品の詳細については、いずれ短編作品を紹介する際にきちんと述べるので、あらすじは割愛した。 ご了承願いたい。 また、ページ数については、短編集という性格上、広告なども含めた総数を初めに記し、その後で収録された個々の作品のページ数を記した。

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◇黒百合城
(解題)
つばめ出版発行。 124ページ。 昭和38(1963)年9月頃に短編誌『怪談』の別冊として出版された。 『書籍雑誌卸月報』には同年の8月号に出版広告が載っているのを確認。 黒澤明監督の映画「蜘蛛巣城」から影響を受けた表題作「黒百合城」(51ページ)は、新作書き下ろしの中編怪談。 この他に、小島による旧作「おぼろ影」(40ページ)と、鈴木洸史によるゲスト作品「白狼の里」(40ページ)を併載。 「おぼろ影」は時代劇短編集『忍法帖』第7号(ひばり書房)に掲載されたものを再録。 鈴木洸史作品「白狼の里」が書き下ろしなのか、あるいは、過去作品の再録なのかは、今のところ不明である。

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◇笛吹川
(解題)
つばめ出版発行。 136ページ。 昭和39(1964)年2月頃に出版された。 『書籍雑誌卸月報』には同年の2月号に出版広告が載っているのを確認。 表題作の「笛吹川」(40ページ)は、短編誌『オール怪談』第6号(ひばり書房)に掲載されたものを再録。 巻頭に掲載の「紅ばらの里」(49ページ)は、新作書き下ろしで、女忍者おぼろが登場。 他にゲスト作品として、いばら美喜の「舌切り雀」(38ページ)を併載。 いばら美喜作品が新作なのか、過去作品の再録なのか不明。

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◇湯島妻恋坂
(解題)
つばめ出版発行。 136ページ。 昭和39(1964)年4月頃に出版された。 表題作の「湯島妻恋坂」(39ページ)は新作書き下ろし。 「羅生門」(52ページ)は、『怪談別冊時代特集』第5号(つばめ出版)に掲載されたものを再録。 他にゲスト作品として、いばら美喜の「指笛」(38ページ)を併載。 いばら美喜作品が新作なのか、過去作品の再録なのか不明。

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◇女忍まんだら
(解題)
つばめ出版発行。 136ページ。 昭和39(1964)年5月頃に出版された。 『書籍雑誌卸月報』には同年の4月号に出版広告が載っているのを確認。 表題作の「女忍まんだら」(67ページ)は、新作書き下ろしで、女忍者おぼろが又もや登場。 「影武者」(34ページ)は、『怪談別冊時代特集』第8号に初出掲載されたものを再録。 他にゲスト作品として、藤咲のぼる(=いばら美喜)の「惨忍」(30ページ)を併載。 藤咲作品は、『忍法帖』第4号に初出掲載されたものを再録。

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◇祇園囃子
(解題)
ひばり書房発行。 136ページ。 昭和39(1964)年7月頃に短編誌『オール怪談』の別冊として出版された。 表題作の「祇園囃子」(50ページ)は、新作書き下ろしで、新撰組隊士・沖田総司の悲恋を描いた中編。 併載の「わだつみは愛(かな)しからずや」(41ページ)は、『怪談』27号に初出掲載されたものを再録。 他にゲスト作品として、関すすむの「烏(ガラサ)」(40ページ)を収録。 関すすむの作品が新作なのか、過去作品の再録なのか不明。

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 プロフィール

風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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