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【連載第64回】小島剛夕長篇大ロマン52 怪談 真珠の墓 

52 怪談 真珠の墓

(解題)
つばめ出版発行。 本編100ページ。 昭和42(1967)年6月頃に出版された。 表題作以外に短編「二人静」(31ページ)を併載。 「怪談真珠の墓」も「二人静」も書き下ろしの新作ではなく、過去に発表された作品の再録である。 「怪談真珠の墓」は、講談社発行の『週刊少女フレンド』昭和41(1966)年11月15日号に「真珠の墓」の題名で初出掲載された。 また、短編「二人静」は『怪談』第62号が初出掲載誌。 さらに、「真珠の墓」は過去に発表した作品のリメイクでもある。 オリジナルは『怪談』第16号に発表された「白鷺は今もなお」。 オリジナル版とリメイク版の大きな相違点は、リメイク版の「真珠の墓」では、主人公に恋人がいることと、ラストで主人公が死なないことである。 書き下ろしではなく過去作品の再録であることを考えると、この本は「小島剛夕長篇大ロマン」の一つに数えるべきではないのだが、『戦国くの一帖』(昭和43年刊・つばめ出版)の巻末に掲載された「小島剛夕全作品リスト」において「長篇大ロマン」に分類されているのでそれに従うことにした。 なお、短編「二人静」はあらすじを省略する。

(あらすじ)
とある山奥に、深い森と大きな沼があった。 その昔そこには城が建っていたが、今は荒れ果てて、白鷺が棲みついていた。 里人は白鷺を神様のお使いと崇めていた。 ある日、沼のほとりで次郎は矢で羽を射抜かれた一羽の白鷺を助けた。 その次の日、漁のため再び沼を訪れた次郎は、とても大きな美しい真珠を見つける。 驚く次郎の前に、突如、この世の者とは思えぬ美しい姫君が現れた。 彼女は、「それは幸せの真珠だから誰にも知られぬよう大切に持っていてくれ」とだけ告げて、靄の中に去っていった。 その瞬間から次郎は姫君の虜となり、彼女に会いに度々沼へ行くようになる。 やがて里の者達に真珠のことが知れ、欲に目の眩んだ者どもが次郎の後を付けて沼に押し寄せてきた。

(補足/by風かをる)
5枚目の画像は『怪談16/白鷺は今もなお』の扉絵、6枚目の画像は『週刊少女フレンド/真珠の墓』の扉絵、そして7枚目の画像は併載されている「二人静」の扉絵です。 なお、「白鷺は今もなお」についてはリンク先を参照してください。

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 プロフィール

風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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