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【連載第40回】小島剛夕長篇大ロマン28 若衆笛 

28 若衆笛

(解題)
つばめ出版発行。 本編144ページ。 昭和38(1963)年9月頃に出版された。 多くの愛読者の要望に応えて、人形浄瑠璃と歌舞伎で有名な「妹背山婦庭訓(いもせやまおんなていきん)」を大胆に改変。 和製ロミオとジュリエットの悲恋を華麗な筆致で高らかに歌い上げる。 殺伐とした大作「名作劇場」の間に挟まって制作された「長篇大ロマン」であるためか、哀愁のロマンチシズムはいつも以上に甘く切ない。

(あらすじ)
清澄家と太宰家は吉野川を挟んで何代にも亘り遺恨の間柄であった。 清澄家の嫡男京弥と太宰家の一人娘美葛(みくず)は、お互いの素性を知らぬまま一目で恋に落ちる。 折しも、若き藩主左近将監は、目を患い静養を余儀なくされていた。 藩主の血縁である城代家老の御室は、そのことに乗じて自分の子を新しい藩主にし、お家を意のままにせんと企んでいた。 藩主御側仕えの若衆である京弥は、御室の姦計を察知し、主君を守るためなら死も厭わない覚悟を決める。

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 プロフィール

風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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