
昭和39年6月号【忍びのヒデト】最終回
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昭和39年3月号~6月号まで全4回の連載です。手元には新連載の3月号、5月号、そして今回ヤフオクでゲットした6月号の3冊があります。(4月号探求中)
この作品の原稿は現在わかっているだけで『忍法秘話別冊・忍法かげろう』(青林堂・昭和39年11月30日発行)、『忍法かげろう』『続・忍法かげろう』(東考社・ホームラン文庫 発行年記載無し)にほとんどそのままの形で使われています。
ホームラン文庫には発行年の記載がありませんので確実ではありませんが、「ぼくら」に連載された作品が一番古いのではないかと推測されます。
『忍法秘話別冊・忍法かげろう』の巻末の発刊等記載されているページに本の題名が『忍法かげろう』であるにもかかわらず【忍びのヒデト】とあります。やはり『ぼくら』掲載の【忍びのヒデト】の総集編と理解してよさそうです。
なお、ぼくら掲載の最終回は何となく中途半端な感じが否めませんが、『忍法秘話・忍法かげろう』にはその続きがしっかりと描かれていてそちらの方がすっきりとしています。
ホームラン文庫は全2巻になっていますが原稿のコマワリを大きくしたりしてページを伸ばしているようです。原稿そのものは全く同じものを使っています。
青林堂発行の「ガロ」の創刊号から5回の連載(昭和39年/9~昭和40年/1)で【海原の剣】という作品が掲載されていますが、内容としては【忍びのヒデト】とほぼ同じものです。ただ、年齢の高い読者層を意識して絵柄、ストーリー運びは変えています。秀人(ヒデト)も少年というより青年に近く、主人公は秀人ではなく秀人を助ける剣士(青葉三十郎)になっています。(注:「ガロ」ではヒデトは漢字表記)