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千姫絵巻 9 

千姫絵巻   千姫絵巻-口絵
「千姫絵巻」 昭和37年1月
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千姫を題材として扱った作品に『花の炎』(オール怪談3/S34)があります。 こちらは26ページという短編の中に「怪談」の部分を強調して秀頼への思慕、大坂城落城、救出劇、乱行、出家と手際よくまとめてあります。

長篇大ロマンの「千姫絵巻」も大筋では同じですが、人質同様の扱いを受けながらも秀頼を慕い続けた夏の陣までの千姫にかなりのページを割いています。 この部分が後半の千姫の空蝉の気持ちを読者が共有するための重要な布石になっているようです。

共に死のうと誓った千姫がなぜ秀頼の下へ戻れなかったか・・・命がけで千姫を救出した坂崎出羽守への仕打ち・・・等々、胸に迫るものがあります。

坂崎出羽の家臣(秀頼の面影を宿している)が主の仇として千姫の命をつけねらいながら果たせずに同情がやがて恋慕に変わってゆく。 この辺りは剛夕真骨頂というところでしょうか。

長篇大ロマン | TB(0) | CM(0) [ 2007/02/05 16:54 ]
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風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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