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隠密秘帖 明月さった峠 【高垣眸・作 小島剛夕・え】
集英社 昭和31年7月15日発行 別冊おもしろブック・第1号
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三洋社 定価150円 『忍風』別冊/忍者特集
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昭和42年8月10日、「週刊漫画アクション/創刊号」に剛夕先生の『おぼろ十忍帖』の第一回作品【糸車】が掲載されました。「おぼろ」という名の10人の女忍の物語です。昭和42年11月23日まで全10話16回にわたって掲載されます。
“こちら”に蔵書が展示してありますのでご覧ください。<第八話、第九話=探求中>
後に総集編として下記の二冊が発行されます。
「漫画アクション・コミックス」はB5サイズ(雑誌版)で週刊誌掲載時のままの大きさの総集編です。ただし作品の順番は変えられています。また「アクション・コミックス」の方はB6サイズで雑誌版のちょうど半分の大きさです。表紙絵などの装丁は新しくなっています。掲載作品、掲載順は雑誌版とまったく同じです。
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昭和43年5月1日初版発行 定価150円
漫画アクション・コミックス
【掲載作品】
・風とゆく武士・女忍の城・血のみそぎ・糸車・化粧笛・花小袖
・埋もれ木・白い闇・戦火の果て・掟
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昭和47年9月30日初版*蔵書は昭和51年4月20日発行・重版
ACTIONCOMICS アクション・コミックス
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「天草四郎」 昭和37年4月
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「日本邂逅」さまよりトラックバックをいただきましたので、「怪談」について少々。私は小さい頃から怪談話が好きでした。特に日本の怪談に興味を持っていたので怪談話の蔵書もかなりありました。「ありました。」と過去形なのはオークションなどでかなりの蔵書を整理してしまったからです。もちろん剛夕作品探求の資金になっています。(汗)
怪談話は落語や歌舞伎にも数多く取り入れられていてやはり日本人の心の奥深く潜む何かを暗示しているような気がしています。剛夕作品にも『四谷怪談』をはじめとして『牡丹灯籠』、『番町皿屋敷(長篇大ロマン/濡れ髪草紙)』、『女殺し油地獄』、『浅茅が宿』などを古典から題材を得た多くの作品があります。
ひばり書房から発行された「マンガと劇画のかき方」という単行本に、剛夕作品を『ロマン怪談』と位置づけ、「宇治拾遺物語」など平安、鎌倉の文学に素材を求めて描かれているといった内容のくだりがあります。
確かに剛夕作品には文学的要素が色濃く出ていて、私が魅かれたのもその辺りかもしれないと考えます。立春も過ぎ、春もそこまでといった感じですが、まだまだ冬です。日々「怪談、オール怪談」を更新していると怪談話が夏のものなどという観念はどこかに行ってしまっていたのですが、確かに言われてみれば「怪談」は夏の風物詩・・・。でも「真冬の怪談もまた趣深いものである。」とありましたので今後も季節を問わずせっせと更新に励みたいと思います。
剣豪画集・1【幻法武芸帖】
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発行年は不明ですが、「剣豪画集・2」に昭和35年5月16日の記事が掲載されていますので昭和35年前半と思われます。
仇討異聞 斬る!!(藤咲のぼる)
秘剣決闘 無明逆風剣(渡辺美千太郎)
特集 幻法武芸帖/七人の忍者(小島剛夕・久滋あきら)70ページ(内、剛夕35ページ)
剣風 怪剣奇談(植木金矢)
怪奇 鬼啾(福田三省)
ヤフーオークションにて落札。2枚4ページの落丁があったため予定価格よりお安く落札することができました。落丁部分が剛夕作品ではなかったことは幸いでした。
この作品は『剣の章/小島剛夕』、『幻の章/久滋あきら』の二章から成っています。久滋あきらとの共著として「忍風・別冊」の『忍者変貌図』があります。(『陽の章/小島剛夕』、『蔭の章/久滋あきら』)久滋あきらとは作風、画風が良く似ていてあまり違和感がありません。
「葉隠」より 血の伝説 原作:滝沢解 画:小島剛夕
昭和51年1月1、6日合併号 定価160円
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『探求日誌』をブログに移してから剛夕作品を毎日読み返しています。探求に夢中になるあまり作品を深く読んでいなかった(あるいは忘れていた)ことに気付き、改めてブログを始めてよかったと感じています。
作品を読み直す中で、小島剛夕遺稿集「華別れ」という本を思い出し読み返しているところです。この本は古書店巡り専門だった私が本当に久しぶりに新刊本屋で定価で購入した本でもありました。
この本の巻末に剛夕作品の単行本表紙集というページがあるのですが、そこで雑誌版子連れ狼の表紙が第22集で終わっていることに気付きました。22集に掲載されているのは111話~115話です。「子連れ狼」は142話『腕』で完結ですので27話分足りない計算です。探求中だったのですがもしかすると雑誌版では完結されていないのかもしれないと思い当たりました。探しても、探しても影も形もないんですよね。(汗)
目的を持って「華別れ」を読み直せばまだまだいろいろなことがわかりそうです。
(S33/)ひばり書房・背表紙No.397
【南海菩薩剣】 左:表紙 右:扉絵
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コミックmagazine増刊【白い暗殺者】
昭和42年9月15日発行 9月号増刊 定価80円
「千姫絵巻」 昭和37年1月
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Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。