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刃・5【白魔】 

久々に探求本ゲットのお知らせです。 

刃・5【白魔】 つばめ出版 昭和34年10月頃発行されたと思われます。 まだ絵柄が丸っこく「まんが」と言う感じの絵柄です。 この作品の主人公は佐久間象山暗殺で有名な人斬り彦斎と呼ばれた「河上彦斎」です。 <長篇大ロマン【加茂川ちどり】(昭和40年)にも登場します。>

この【白魔】は後年青年誌に描きなおしています。 昭和42年9月発行のコミックmagazine掲載【白い暗殺者】と言う作品です。 コマワリも良く似ていてほぼ忠実に描きなおされています。 ただ、彦斎の恋人の扱いが二作品で大きく異なっています。 【白魔】のラストは恋人の「鈴香」(【白い暗殺者】では「お雪/うす雪」)は斬りあいを止めに入り、斬られてしまいますが、【白い暗殺者】のお雪は彦斎の帰りを待つシーンで終わっています。 参考用に【白い暗殺者】の画像も併せてアップしておきます。

『刃・5』本体の画像はサイトにてご確認下さい。

刃・5 【白魔】
yaiba5-tobira.jpg yaiba5-150.jpg yaiba5-177.jpg

コミックmagazine 【白い暗殺者】
cm-ansatusya-01.jpg cm-ansatusya-02.jpg cm-ansatusya-03.jpg


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【柳生忍群】 

剛夕先生は多くの柳生関連の作品を初期の時代から発表しています。 この【柳生忍群】はその中でも一番古い作品であると推測されます。(ストーリーにおいて主であるという意味です。)この作品をもとにしてさらにストーリーに奥行きを持たせたり、逆にコミカルに扱ったりした作品が青年誌、少年誌に掲載されました。(「十兵衛の目」、「片目柳生」、「柳生陰ノ流レ」など)

この「柳生忍群」については系統だててまとめなければいけない作品です。 詳細は後日に譲るとして本日は画像のご紹介です。(後日に譲る項目が多くて申し訳ありません。) 全5巻のうち第1巻に関しては手に入れるどころか存在すらお目にかかったことが無いという幻の探求本でした。 それが今回、T・K様の蔵書の中にあったことは本当に驚きの一言です。 これで念願の全巻を通して読むことができました。

◇画像クリックで大きい画像をご覧いただけます◇

柳生忍群1 柳生忍群・扉絵
今のところ昭和35年頃の発刊と推測しています。


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忍風・11【土虫】 

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忍風11 土虫
忍風11 【土虫】
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昭和35年頃の発行と推測されます。

三洋社 定価150円

・落武者(つげ義春)
・苦肉の策(藤咲昇)
・土虫(小島剛夕)
・十両武士后篇(村橋わたる) 

百姓(土虫)になろうとした元伊賀忍者(重茂)と侍(小平次)の二人が百姓たちの田畑を守るため、豊臣の威を借る曽呂利伴内に立ち向かう。 伴内を守る不気味な五人の忍者の存在。 その五人のうちの一人(丈助)が人間らしい心を取り戻し、重茂に味方する。 小平次は犠牲になったが、結末は「土虫」になろうと誓い合う重茂と忍びを捨てた丈助、百姓たちの明るい笑顔で終わる。

登場人物や、ストーリーを見ると後の「土忍記」に通じるところがあります。

※他に「剣豪画集」のカバー表紙をカラーにしてアップし直していますのでご覧ください。

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刃・3【流れ雲】 

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刃・3 流れ雲
刃・3 【流れ雲】
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昭和34年8月頃の発行と推測されます。

<全日本人気作家選抜特集号>
・生きていた剣豪(東田健二)
・銀杏返し(久慈あきら)
・風魔(清水良)
・魔の影法師(津野明朗)
・流れ雲(小島剛夕)
・血風よさこい月夜

おかげさまで抜けていた「刃・3」の作品を読むことができました。 これで「刃」は4巻まで画像のアップができましたが、さて何巻まで発行されたのでしょうか?

本作品は27Pの短編で親の仇討に出た兄弟の皮肉な運命を描いています。

この作品を読んで長篇大ロマン(花のロマン)『怪談 雪・月・花』掲載の「月の章 蒼い影法師」を思い出しました。 実はストーリーがまったく同じなのです。 「探求日誌」でもたびたび書いてきましたが剛夕作品には後に描きなおしている作品が数多く存在します。 この作品もその一つです。

約7年を経ての描きなおし、絵柄が大きく変わっているのがわかります。 参考までに『怪談 雪・月・花』の表紙絵と掲載作品の画像もアップしておきます。

怪談 雪月花 蒼い影法師
怪談 雪・月・花 【月の章 蒼い影法師】


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忍風・6【秘剣の果て】 

忍風6  忍風6-扉絵
忍風・6【秘剣の果て】 三洋社 定価150円
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・小島剛夕(秘剣の果て)60P
・村橋わたる(誇りよくたばれ)
・都島京弥(伊賀四鬼)
このストーリーには後の作品に影響を与える要素が詰め込まれています。 「腰抜け」、「伊吹剣流」、「隠密」、「群盗」などキーワードがちりばめられています。 関連作品をご紹介するときに触れてみたいと思います。 しかし武士の世界とは不条理なものです。

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忍風・1【忍者変貌図/陽の章】 

忍風・別冊  忍風・別冊-目次  忍風・別冊-本文
三洋社 定価150円 『忍風』別冊/忍者特集
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・流儀の蔭に(後恵二郎)
・忍者変貌図/陽の章(小島剛夕)30P
・忍者変貌図/蔭の章(久慈あきら)
・へまをするな(都島京弥)
・忍者飛龍 后(東田健二)
・コミツの漫画(山口ひろし)

【資料】
表紙、目次ともに「小島剛石」と表示されています。ただし本文は「小島剛夕」です。 特別な意味は無く、単なる誤植だそうです。(ご遺族の方より聞き取り) また、目次に「原稿到着順」と記載があります。 入稿の順番に載せていったのですね。 剛夕先生の原稿と久慈あきら先生の原稿が逆だったり、間に他の作家先生の作品が挟まったら大変でしたね。(笑)

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忍法帖・2【糸ぐるま】 

忍法帖2  忍法帖2-目次
忍法帖・2【糸ぐるま】 ひばり書房 定価150円
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・消えた城(久慈晃)
・赤い執念(社領系明)
・忍魔血刃帖(日高立矢)
・糸ぐるま(小島剛夕)45P

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風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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