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昭和漫画館・館長 高野行央さんを偲んで。 

「昭和漫画館青虫」がまだ「漫画図書館青虫」という名称だったころ、「貸本研究史」のBBSで話題になっていたことがありました。 そこで「漫画図書館青虫」という名前を知りました。 その後、まもなくして今は亡きマンチュウ様より、「漫画図書館青虫」に立ち寄られた旨のメールをいただきました。 同時に風かをるが当時まだ所蔵していなかった『怪談・オール怪談』掲載の剛夕作品の画像とあらすじ等を送っていただいたのです。 画像の掲載は高野館長が快諾してくださり、サイトの作品リストがかなり充実したものになりました。 

マンチュウ様のメールに大いに刺激され、ピノコさんを巻き込んで「漫画図書館青虫」行きの計画を立てはじめたのが2007年6月上旬のことでした。 7月に入り旅館の予約も済ませ、いざ出陣!・・・そんなときに起こったのが7月16日の「新潟中越沖地震」です。 我が家の菩提寺は新潟は柏崎にありました。 2004年の中越地震で被害はあったものの何とか持ちこたえ、復興の途中でした。 二度目の地震でほぼ全壊、墓石も倒壊という甚大な被害を受けてしまったのです。 やむなく旅館をキャンセルし、「青虫」行きは延期となってしまいました。 

もちろん、あきらめたわけではなく、翌年満を持して再挑戦しました。 前回の計画時にはまだ館長の高野さんとは連絡を取り合う前でした。 初めて高野館長にメールしたのは2008年6月30日のことでした。 そこから青虫行きの7月29日まで高野館長と何度もメールのやり取りをしました。 

ほんの些細な質問にも誠実に丁寧な返信をくださった高野館長。 そのメールのレスポンスの早いことと言ったら! まるでメールでチャットをしているような感じで返信が来たものです。 今ではよくこんな質問をしたものだというような内容もありました。(汗)

ピノコさんと風かをるの都合に合わせて閉館日でも気持ちよく開館していただき、時間延長までお聞き入れいただきました。 おまけに到着時間に合わせて車で迎えに来てくださったのです。

マンチュウ様から高野館長との記念写真をいただいていましたのでなんとなく雰囲気はわかっていました。 只見駅について、さて高野館長は・・・きょろきょろとあたりを見回しました。 そのとき、迷わずまっすぐに風かをるのところまで歩み寄ってきて声をかけてくださったのが高野館長でした。 列車から降り立った客は二人だけではなかったのに、どうして迷わず二人に向かってきたのか謎です。(でも嬉しかった♪)

夢見心地の一泊二日でした。 青虫から帰宅後、まずはサイトの相互リンクをしていただきました。 そして間もなく高野館長から「漫画図書館青虫」を改名する予定との連絡が来たのです。 良い案があったら提供してほしいとの相談もありました。 ピノコさんと無い知恵を絞って何点かお送りもしました。 最終的には高野館長が「昭和漫画館青虫」と命名されました。

名称が決まるまで、メールだけではなく手紙のやり取りもしました。 そのたびに、高野館長の漫画愛というか、純粋で真摯な姿勢に心打たれてきた風かをるです。 それにしてもたった一度お伺いしただけなのに館名改称に立ち会えたなんて感動ものでした。

ほんのわずかの間、漫画家として過ごしていただけの風かをるにまじめにサイン色紙が欲しかったとおっしゃっていただき、とても嬉しかったです。 それではと、サインを入れた『平均台のビーナス』と現役時代に描いた大きなイラストを送らせていただきました。 その旨をお知らせすると、 とても喜んでくださって、「風さんのサイン本とイラストを送ってくれるなんて、びっくりです。 嬉しくて、到着するのが待ち遠しいです。 ポストの前に立っているわけにもいかないし、どうしよう。」とメールが来ましたっけ。

館名変更を記念してポストカードを作成された時も風かをるの『平均台のビーナス』の表紙絵を入れてくださいました。 その時に、剛夕先生の画像も使用したいということで先生のお嬢様に連絡し、了解をいただけたことも喜んでいただきました。 何につけてもまじめにきちんと手順を踏む本当に品行方正が洋服を着て歩いているような方でした。

実はこのころ(2008年10月)、「千葉に青虫と同じような貸本漫画や昭和のポスターをたくさん公開している人がいると聞きましたが、ご存知でしょうか。」という質問をいただきました。 さっそく調べたところ以下の場所が見つかりました。
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【日本漫画資料館】

〒275-0025千葉県習志野市秋津3-2-1-4 清水勲方,0474-54-6420
京葉線習志野駅下車、徒歩12分。 
総武線津田沼駅からバスで秋津小学校前下車、徒歩1分,
清水勲氏の自宅の蔵書を資料館として公開。
蔵書約2万点、関連資料約200万点。幕末から平成まであらゆるマンガ関係の資料がある。

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「高野館長が行かれるようなら、ご一緒させてください。」と具体的な話になったのですが、残念ながらここの資料の大部分は京都国際マンガミュージアムに送ってしまったということでした。 高野館長は京都国際マンガミュージアムには行かれていて、清水コレクションもご存知でした。 資料が中心で漫画本はほとんどないとのことでこの計画は中止になりました。

メールのやり取りの中では冬場の積雪対策や青虫閉館時のアルバイトなどの話もありました。 確かに青虫は足の便があまりよくなく日程を組むのに悩むところもありますし、冬は雪のため閉館を余儀なくされます。 風かをるが心配するメールを送ったりすると「冗談で、閉館しちゃうかもなんていいましたが、私の本当の気持ちは、自分の身体が動く限り、どんなに来館者が少なく、採算が合わなくても、なんとか頑張って、青虫を続けて行きたいと思っています。」とすぐに返事がきました。

その後、2011年3月11日の東北大震災、夏の豪雨と青虫たちに試練が襲い掛かりました。 大震災の後の豪雨がなければ再度の青虫行きが実行されていたはずでした。

2016年、高野館長から10周年記念の絵葉書セットが送られてきました。 それまでは年賀状、暑中見舞いと年2回の挨拶状のやり取りが続いていました。 風かをるの両親の介護があったり、三人の子供たちの結婚、孫の誕生・・・と、青虫を心の隅に置きながら日常生活の忙しさに流されていた時期でした。

それでも几帳面に届く高野館長からのはがきを見ながら「いつか」を心に秘めていました。 そんな中、えりのあ様からの寒中見舞いで高野館長が亡くなられたことを知ったのです。 以前にも同じ感覚に陥ったことがありました。 そう、マンチュウ様が亡くなられたという知らせを受け取ったときです。 胸の真ん中がツキーンと痛んで一瞬頭の中が空っぽになったような感覚です。

高野館長が亡くなられて初めて二度目の青虫行きが実行できなかったことを後悔しました。 幸い「昭和漫画館青虫」は奥様が続けられるとのこと。 高野館長を偲ぶためにももう一度青虫に逢いに行きたいと考え始めている風かをるです。

高野行央館長、お疲れ様でした!

~とりとめのない思い出話、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
閑話 | TB(0) | CM(4) [ 2020/01/19 10:19 ]

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明けましておめでとうございます。 

令和になって初めてのお正月を迎えました。 明後日1月5日は剛夕先生の祥月命日です。 先生の残された数々の作品に想いを馳せながらサイトの充実に努めたいと心を新たにしています。 亀の歩みかもしれませんが確実に一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

※サイトのトップアクション、更新いたしました。
閑話 | TB(0) | CM(0) [ 2020/01/03 10:59 ]

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小島剛夕 ミュージアム・グッズのご紹介 

小島剛夕先生のお嬢様から『横手市増田 まんが美術館/ミュージアム・ショップ』で販売されているグッズを送っていただきました。 ポスター、ポストカード、クリアファイル、マスキングテープ等々。 原画を基に製作されたグッズは臨場感にあふれています。 特にポスターはその大きさもさることながら筆遣いの迫力に圧倒されます。 (一番目の画像でポスター、ポストカード、クリアファイルの大きさの比較ができます。) 個々の品々については元画像との比較もお楽しみいただけるよう、所有している画像と並べてみました。 

グッズの大きさの比較ができます。
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↓左側の画像がグッズです。(漫画ゴラク表紙絵ポスターは比較画像なし。)↓
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クリアファイル:沖田総司
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クリアファイル:漫画ゴラク表紙絵
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ポスター:別冊漫画アクション表紙絵
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ポスター:漫画ゴラク表紙絵
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ポストカード:子連れ狼(半畳壱畳弐合半)
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ポストカード:小学六年生(天かける竜馬)
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ポストカード:童あそび(大五郎)
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ポストカード:童あそび(かまくら)
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ポストカード:武田信玄 右はポストカードの裏面
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マスキングテープ(大五郎・百面相)
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まんが美術館では今後、小島剛夕特別展が予定されているそうなので今から楽しみにしている風かをるです。
※サイトの更新も済ませました。 サイトにもぜひお立ち寄りください。
閑話 | TB(0) | CM(0) [ 2019/09/18 21:00 ]

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横手市増田まんが美術館・リニューアルオープン 

1995年10月21日にオープンした「増田町まんが美術館」が『横手市増田まんが美術館』(以下、『まんが美術館』)として令和元年5月1日リニューアルオープンしました。 2017年4月よりリニューアルのため休館中ということは知っていましたが、雑事にまぎれてオープン日を見逃していました。

そんな折、リニューアルの式典に参列された剛夕先生のお嬢様から『まんが美術館』リニューアルセレモニーの詳細を記したお手紙と資料を頂戴いたしました。(式典には剛夕先生の奥様も参列。)

『まんが美術館』についてはサイトをご覧いただくとして、一番すごいと思ったことは「原画所蔵枚数日本一」というところです。 <読者と作者が、原画で向き合う>という惹句に納得です。 そして「マンガ原画の収蔵」とその「アーカイブ化」に真正面から取り組んでおられるのが名誉館長でもある矢口高雄先生です。 

「マンガ原稿」の散逸や劣化を防ぐためにく里中満智子先生をはじめとして大勢の先生方が大変な努力をされているということは知っていましたが、どうやって形になるのか風かをるには想像すらつきませんでした。

剛夕先生の原稿は奥様が管理されていたようですがあの膨大なページ数です。 たった数年「マンガ家」だった風かをるの原稿ですら重いし、かさばるし保管に骨が折れます。(苦笑)  お嬢様のお話ではすでに62000枚の原稿が『まんが美術館』に預けられているそうです。 美術館の中で最多の枚数で、スキャン&デジタル化には数年かかるということです。

『まんが美術館』では実際に作業の様子がガラス越しに見学できると案内されています。 また、スキャンされた原画をタブレット等で呼び出し、拡大・縮小して鑑賞したり、一話ごとに原画で漫画を読むことができる装置など展示も充実しているそうでマンガ好きにはたまらないですね。

この先、剛夕先生の企画展も予定されているとお聞きしています。 場所的には少しばかり遠いところではありますが、剛夕先生の原画に会うために、今から楽しみにしている風かをるです。

※『小島剛夕の世界』の「トップメニュー」に『横手市増田まんが美術館』のURLを貼らせていただきました。

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<読者と作者が、原画で向き合う>
横手市増田まんが美術館(YOKOTE MASUDA MANGA MUSEUM)

住所:〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字新町285
TEL:0182-45-5569
FAX:0182-45-5570
URL:manga-museum.com

【開館時間】 10:00~18:00(入館は17:30まで)
【休館日】  第3火曜日(祝日の場合は翌日)
【入場料】  無料(特別企画展は有料)
【特別企画展観覧料】 詳細は『まんが美術館』でご覧ください

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閑話 | TB(0) | CM(0) [ 2019/05/20 14:08 ]

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【首斬り朝】表紙絵の比較 

『漫画アクション』で剛夕先生と同時期活躍されていたモンキー・パンチ先生そして【子連れ狼】をはじめとして数々の作品でコンビを組まれた小池一夫先生が亡くなられました。 遅ればせながらここに謹んで哀悼の意を表します。 
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【首斬り朝】が初めて単行本化されたのは講談社から発行された全10巻です。(昭和47~51年) 愛蔵版の表紙絵もここからの画像だと考えていたのですが・・・。 当てはまったのは第4巻(赤手の章)の表紙絵1枚と第1巻(刀哭の章)のカラー扉絵1枚の計2枚でした。 それでもどこかで見かけた構図だと思い、パソコン内の画像フォルダを探しまくりました。 ありましたよ~! 小島剛夕先生の原画展「この一枚のために」の会場で求めた額入りのカード3枚。 実物はピノコさんへ贈っていますので手元にないのですがバッチリ画像を保存していました。 (残念ながら全巻の画像を揃えることはできませんでした。)

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閑話 | TB(0) | CM(0) [ 2019/04/21 14:54 ]

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【首斬り朝】 愛蔵版 全8巻 

「平成24年8月~平成25年3月」に、小池書院から発行された【首斬り朝/愛蔵版】(全8巻)を更新しました。 この本の表紙絵にも見覚えがありますので近日中に表紙絵の比較画像をアップしたいと思います。 とにもかくにもいろいろな形で剛夕作品が再発行されていて頭の中が整理しきれていない風かをるです。(汗) ※画像はサイトでご確認下さい。
閑話 | TB(0) | CM(0) [ 2019/04/10 15:39 ]

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【半蔵の門】表紙絵の比較 

先日お知らせした【半蔵の門】(KSポケッツ)と昭和55年より順次発行された【半蔵の門・全19巻】の表紙絵を比べてみました。 服部半蔵のさまざまな動きを描いたものですが、拡大、トリミングはもちろん角度を変えたり左右を反転させたりして使用しているのがわかります。 8巻が左右反転で、刀を左手で握っています。 特に違和感は感じません。 (2月10日の探求日誌でご紹介した英語版の画集も反転画像で刀を左手で握っていました。) 愛蔵版の子連れ狼の表紙絵もそうですが統一感があって迫力がある装丁になっていると思います。

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閑話 | TB(0) | CM(0) [ 2019/03/14 10:35 ]
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 プロフィール

風かをる

Author:風かをる
その旅は昔々店じまいをした貸本屋さんから譲っていただいた数冊の「長篇大ロマン」から始まりました。
小島剛夕作品に魅せられてン十年。果てしない探求の旅が続いています。

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